1824年(文政7年)に出された冊子で、当時の江戸市中の有名店で取り扱っている商品や値段を記した「江戸買物独案内」によると、1升につき清酒の名酒でも300文程度であるのに、薩州乃産物、つまり焼酎は500文〜800文と高価なものでした。
当時、薩摩では、焼酎は、大衆の飲み物(佐藤成裕述「薩州産物録」)としてすでに定着していましたが、江戸では、庶民の口にできるものではなく、為政者や、豪商の間で致酔飲料としてだけでなく、医薬品としても重宝されていました。
薩州乃産物は、かめ壺に仕込んだ、1本を冷却し、油を浮かして手作業で取りました。油取りのため「ネル」で「こす」のみの、無ろ過いも焼酎です。その後、2〜3日おきに、油とり作業をつづけ1年熟成。紫尾山系の伏流水で和水しました。
うまみがたっぷり残った、濃い味、香りが特徴です。
※ご注意
旨み成分の、高級脂肪酸エステル等が表面に浮上したり沈殿物となる場合があります。気温が低くなると、特に出やすいものですが、自然のままですので、安心してお飲み下さい。