せんだんの実


祁答院蒸溜所の敷地には、センダンの木があります。
祁答院蒸溜所の敷地には、毎年実をつけるセンダンの木があります。
今の季節、枝いっぱいにびっしりと黄色い実がついていて、たまにヒヨドリなどの鳥たちがついばみにやってきます。
今回の写真には鳥はおさめられませんでしたが、静かな時間の中で鳥の羽音が聞こえるたび、なんだかほっこりとした気持ちになります。
センダンはムクロジ科の落葉高木で、春には淡紫色の花を咲かせ、秋から冬にかけてはこのような実をつけます。
「栴檀は双葉より芳し」という有名なことわざがありますが、実はそれはインド原産のビャクダン(白檀)を指すもので、日本のセンダンとは別種。
それでもこの木には昔から親しまれてきた風情があり、蔵の自然風景を支える存在のひとつとなっています。実がびっしりとついて、たまにヒヨドリなどの鳥たちが食べに来ます。
今回は写真に鳥はおさめられませんでした(+_+)

黄色く熟したセンダンの実は、鳥たちにとっては大切な冬のごちそう。
人には食べられませんが、ヒヨドリやムクドリなどには問題なく、毎年この実を目当てにいくつかの羽音が訪れます。
ただ、実が落ちる頃には掃除が大変……でも、冬の澄んだ青空に映えるこの景色は、ほんのしばらくの癒しの時間を与えてくれる大切な風景です。
お近くにお越しの際は、そんな自然の彩りもぜひお楽しみいただければ嬉しいです。