白鳥神社


ノカイドウの自生地、えびの高原にある白鳥神社に行ってきました。
参道入り口の大モミジは、まだ緑色ですが、境内に並ぶモミジは、
少しずつ紅葉しています。

ひんやりと厳かな空気が流れ、本殿裏にある、樹齢500年と言われる
2本の御神木は写真に納まらない程圧巻です。
もうすぐ紅葉も見頃ですので、お近くにお越しの際は、参拝してみては
いかがでしょうか(*^-^*)
追記:白鳥神社の歴史と自然
えびの高原に佇む白鳥神社は、**日本武尊(ヤマトタケルノミコト)**を
御祭神として祀る、由緒ある神社です。
その創建は平安時代中期とされ、霧島山で修行中の僧・性空上人の前に
現れた白鳥が神の使いとされたことから、神社名の由来にもなっています。
また、江戸時代には島津家の厚い信仰も受け、社殿の造営や神領の寄進も
行われていたそうです。境内に立つと、長い歴史を静かに見守ってきた空気が、
今でもしっかりと流れているように感じます。
神社の奥には、かつて「夫婦杉」と呼ばれていた樹齢500年を超える御神木がありました。
残念ながら令和4年の台風で1本は倒れてしまいましたが、残る1本は「衛守杉(えもりすぎ)」と名付けられ、今も力強く境内を見守っています。
そしてもうひとつ、この白鳥神社を訪れる魅力が――
それが**ノカイドウ(野海棠)**という、とても貴重な植物の存在です。
ノカイドウは世界中でえびの高原にしか自生していない花で、春になると淡い桃色の花を咲かせます。神社の周辺でもその姿を見ることができ、毎年5月上旬には高原がほんのりピンク色に染まります。
ノカイドウは国の天然記念物にも指定されており、現在は保護活動も行われています。
花の見学の際は、そっと遠くから眺めるようにして、自然への敬意を大切にしたいですね。
歴史ある神社と、悠久の自然。
白鳥神社は、訪れるたびに心が洗われるような場所でした。
季節を変えて、また訪れてみたいと思います(^-^)