米の浸漬テスト


祁答院蒸溜所では先日、無事、醸造始め式を済ませ、製造シーズンが間近となり、スタートへ向けての準備をしています。
今日は、原料の1つである『米』の、浸漬(しんせき)テストを行いました。
①重さを量った米を水に浸します。
②水を吸った米を水切りし、再度重さを量ります。
③機械にセットし、米の水分を計測します。

複数通りの浸漬時間で上記を繰り返し、これから使う米を蒸す際の、浸漬に 必要な時間を割り出す検討材料にします。
炊飯器でお米を炊くとき、30分~1時間ほど水に浸してからスイッチを押したりしますが、焼酎づくりの米蒸しも同じように、お米の水分量・吸水具合・水温等で蒸し上がりが変わってきます。

米の蒸し上がりは、米麹の出来に関り、出来上がった焼酎の味を左右する事も あるので、大事な作業となります。
まずは今年も、みなさまに美味しいと言って頂ける『新焼酎』をお届けできるよう、一つ一つの作業を丁寧に行っていきたいと思っています。
焼酎造りにおける「米の浸漬」は、麹の質を決める重要な工程のひとつです。
祁答院蒸溜所では、原料米の性質や季節による水温の違いを見極めながら、最適な吸水時間を割り出し、丁寧な仕込みを行っています。
こうした下準備の積み重ねが、秋に登場する新焼酎「野海棠」や「青潮」などの味わいへとつながっていきます。
今年も、皆さまにご満足いただける焼酎をお届けできるよう、蔵人一同、気を引き締めて準備を進めてまいります。