~麦焼酎の仕込み その2~


先日、ご紹介した麦麹造りを経て、いまは、当蔵自慢の木槽で仕込み中です。
芋焼酎のもろみは、原料の黄金千貫の黄色ですが、麦焼酎のもろみは 真っ黒です!
これは、芋焼酎は、黒い麹に、その5倍量の芋を加えるのでほぼ芋の色に なりますが、 麦は2倍量しか加えないので、黒麹の色がはっきりと分かるの です。

始めの麹造りで、黒麹菌がしっかり「はぜた」(育った)ようです♪
このもろみの蒸留が終わると、当蔵の製造はオフシーズンです。
来期も、より一層、美味しい焼酎を造るために、道具の清掃やメンテナンスに いそしみます(^o^)/
黒麹ならではの、ふくよかでコクのある香りが立ちのぼるこの時期は、蔵の中もどこか特別な空気に包まれます。
黒いもろみの中で、じっくりと旨味を育てる発酵の力――これこそが、麦焼酎ならではの深い味わいにつながっていくのです。
これから夏を迎え、製造の一区切りとなる時期ですが、祁答院蒸溜所は、次の仕込みに向けて心も新たに準備を進めてまいります。
また季節がめぐり、新たな焼酎を皆さまにお届けできるその日まで、どうぞ楽しみにお待ちください。