手造り麹・木桶仕込み・木樽蒸留・洞窟貯蔵で造る究極の芋焼酎

いつもお世話になります。蔵人の福田です。

祁答院では秋晴れの日が続き、空気もだんだんと冷たくなってきました。蔵のまわりでは稲刈りも無事に終わり、風景もすっかり冬支度に入ったようです。

蔵では、今年も芋焼酎の仕込みが順調に進んでいます。
今は、鹿児島県南部で育った希少な紫芋「頴娃紫(えいむらさき)」を仕込んでいるところです。

この芋は、鮮やかな紫色が特徴で、ポリフェノール(アントシアニン)を豊富に含んでいます。焼酎にすると、甘酸っぱく華やかな香りが広がり、まるで果実酒のような印象を受ける方もいらっしゃいます。

仕込みの最中も、立ちのぼる香りがとてもふくよかで、蔵の中に甘く上品な空気が漂っています。今年のよか原酒も、きっと香り高く、すっきりとした味わいに仕上がることでしょう。

自然豊かな祁答院の冷涼な気候と、洞窟での低温貯蔵による熟成は、この頴娃紫の香味をより一層引き立ててくれます。土の香り、水の清らかさ、木桶や木樽が持つぬくもり――それらすべてが合わさって、私たちの焼酎は生まれています。

そして今月22日(日)は、祁答院蒸溜所で「蔵開き」が開催されます。
新焼酎のふるまいをはじめ、蔵の見学や郷土芸能、地元の味が楽しめる出店など、ささやかながら楽しい催しをご用意しています。

もしお時間がありましたら、ぜひ足をお運びください。
スタッフ一同、皆さまにお会いできるのを楽しみにお待ちしております!