手造り麹・木桶仕込み・木樽蒸留・洞窟貯蔵で造る究極の芋焼酎

こんにちは。蔵人の山下です。

4月14日からの地震では、ここ祁答院でも震度4の揺れがありましたが、大きな被害等は無く、今は通常通り業務にあたっております。

まだ、大変な地域のみなさま方が、少しでも早く日常に戻られるよう祈るばかりです。

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さて、先日の事です。

当蔵で「芋焼酎 野海棠」を醸すために、重要な役割を担っている、木樽蒸留機(きたるじょうりゅうき)の前を通りましたら、中から、

「シャカシャカ」

という音が聞こえてきました。

中を覗くと、木樽蒸留機の中で汗を流しながら、はりきって掃除をしている蔵人の姿が。

木樽蒸留機は、その名の通り木製の蒸留機で、醪(もろみ)を木が吸い込んでしまう為、細やかな手入れが欠かせません。

しかし、このように手間がかかる分、優しい口当たりの焼酎ができるのです。

掃除をしていた蔵人も、ご愛飲していただけるお客様のためにと、目をキラキラ輝かせながら作業していました♪

木樽蒸留機は、焼酎の香味に繊細な影響を与える重要な設備です。
木が持つやわらかさと通気性が、蒸気や香りに独特のまろやかさを与え、「野海棠」の優しい口当たりを生み出しています。
だからこそ、蔵人たちは日々の手入れを惜しまず、内部まで丁寧に洗浄・点検を行っています。
こだわりの焼酎づくりの裏側には、こうした「目に見えない仕事」が支えとなっているのです。