こだわり製法の、麦焼酎


7月も半ばにさしかかり、梅雨明けが待ち遠しい今日この頃、今日の鹿児島は 快晴です。
さて、只今オフシーズン(芋焼酎づくりは真夏はお休みをします)中の祁答院蒸溜所ですが、毎年この期間に蔵の設備や備品のメンテナンスを
行います。
今日は、その作業の一部をご紹介したいと思います。
先述したとおり、本日はお天気も良いので、仕込容器である「かめつぼ」や 「木槽」に使う木製の蓋に「柿渋」を塗る作業を行っています。

柿渋は、その字の通り、柿の実の渋を発酵・圧搾して作られた、抗菌効果・防腐効果・防水(木の呼吸を妨げない範囲の)効果のある、自然由来の染料です。
木製の蓋が、清潔で長持ちするよう、柿渋を使用するんです。
蓋の一枚一枚に、丁寧に柿渋を塗っていきます。
木槽はかめつぼに比べ、大きな容器になりますので、蓋は半分に分かれています。
柿渋を塗り終わった蓋は、乾くまで蔵の裏の日陰に陰干しします。

ちなみに干してある写真は、かめつぼの蓋です。
蔵人の仕事は、焼酎をつくるだけではありません。
他にもオフシーズンに伴ういろんな作業を自分たちで行っています。
違う作業について、次の機会にご紹介していきたいと思いますので、お楽しみに♪
祁答院蒸溜所では、芋焼酎の仕込みが始まるまでのオフシーズンにも、焼酎造りを支える大切な作業が日々行われています。
木槽やかめ壺に使われる蓋には、自然由来の「柿渋」を塗ることで防腐・防水・抗菌効果を高め、長く清潔に使用できるよう手入れを行います。
このような丁寧なメンテナンスが、木桶仕込みやかめ壺仕込みといった伝統製法の維持につながり、品質の高い麦焼酎・芋焼酎の安定した製造を可能にしています。
今後も、蔵の裏側の仕事や季節の動きなどをブログで紹介していきますので、どうぞご期待ください。