手造り麹・木桶仕込み・木樽蒸留・洞窟貯蔵で造る究極の芋焼酎

長い梅雨空から、ようやく晴れたこの日、祁答院町を散策していると、小さな道に入りました。

杉の木が高く立ち並び、ひんやりと静かな小道。
真夏日ながら、汗も引っ込む、すずしさです。

土手からは、たまった雨水が、流れていました。

ふと目をやると、ガードレールのふもとに、ユリのような花が咲いていました。

ふつうのユリにしては、葉の位置がちがうので、 調べてみると、ウバユリという品種でした。

日本、千島、サハリンに分布し、山地の林の下や、やぶなどの薄明るい場所に 自生するそうです。

スラーっとのびた茎に、白く、大きくは開かないひかえめな花に、とても可憐だな~という印象。

祁答院の小道を走ると、ふだん見かけない花にも出会えるのだな、と思いました。

そしてふと思います。
この土地に根づく、ひかえめながらもたくましい植物たち――それは、私たちがこの地で焼酎を仕込む理由と、どこか重なる気がします。

水の清らかさ、空気の涼やかさ、季節の移ろい。
祁答院の自然は、ただ美しいだけでなく、焼酎の味わいや香りにも静かに影響を与えてくれています。

そんな風土の中でどんなふうに焼酎が生まれているのか。
もし興味を持っていただけたら、ぜひ一度、祁答院蒸溜所の蔵見学にお越しください。
自然に囲まれた蔵で、造り手の想いや工程を、じっくりご覧いただけます。

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