手造り麹・木桶仕込み・木樽蒸留・洞窟貯蔵で造る究極の芋焼酎

こんにちは、祁答院蒸溜所の蔵人:枝元です。

今回は芋焼酎づくりに使う、色々な道具を紹介いたします。

櫂棒(かいぼう)

櫂棒

かめ壺の上に置いています、長い竹の先に板が付いたこの2本の棒は、櫂棒(かいぼう)といいます。

右の板だけの櫂棒は、1次もろみで使用します。

左のトゲトゲが付いている櫂棒は、主原料のさつまいもを混ぜ込むときに使用する櫂棒です。

芋焼酎づくりの一次もろみ(米麹と水と酵母でつくられたもろみ)の段階や、二次もろみ(一次もろみとさつまいもでつくられたもろみ)の段階で、かめ壺や木桶に入れられたもろみを混ぜ合わせるために使用します。

芋焼酎づくりカイ入れ 櫂棒で1次もろみとさつま芋を混ぜ合わせます

混ぜ合わせることによって、もろみの温度むらを無くし中身を均一になり、発酵が促進される効果があるのですよ!

蛇管(じゃかん)

蛇管

このヘビがぐるぐる巻きになったように見える道具(蛇管)は、何に使う道具でしょうか?

ヒントは、ぐるぐる巻きのパイプの中に冷水を流し入れて使用します。

正解は、「もろみ」を冷却するための道具でした。

もろみには経過日数ごとに、それぞれ発酵に適した温度帯があります。温度計と冷水を送り込む装置を連動させており、設定温度からかけ離れた際には、蛇管内部に冷水が流れてモロミの温度を下げてくれます。

2次モロミ

こちらは、祁答院蒸溜所の特徴の木桶仕込です。

芋と混ぜ合わせた後のもろみにも、蛇管を使います。

形は少し違いますが、役割は同じで適切な温度で発酵するように温度を調節してくれます。

極太ホース

もろみ移送用ホース

こちらは、長さ6m40cm、直径約9.5cm、重さ13kgもある、重たいホースです。

祁答院蒸溜所の焼酎製造で使用しているホースの中でも、特に太く重たいものとなります。

ホースを使用している様子

役割は、さつまいもと一次もろみを混ぜ合わせたタンクから、アルコール発酵させるためのかめ壺または木桶へ、もろみを移送するために使っています。

さつまいもの固形成分が割と残っている段階ですので、詰まることが無いように、より太いホースが必要となるのです。

私たち焼酎づくりをしている蔵人は、このホースを接続したり外して洗浄したりしますが、ねじれた状態のこのホースを戻そうとする時など、体が持っていかれまして、まるで大きなヘビと格闘しているかのような感覚になります。まさに取扱注意な道具なのですよ!

祁答院蒸溜所では、お正月以外、いつでも蔵見学ができます。タイミングによっては、これらの道具が実際に使われている場面がご覧いただけますので、ぜひ、お気軽にお越しください。



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