手造り麹・木桶仕込み・木樽蒸留・洞窟貯蔵で造る究極の芋焼酎

ただいま、今期の製造シーズン中の鹿児島の焼酎蔵・祁答院蒸溜所から、
今回は、焼酎造りの土台となる「麹造り」の舞台裏をご案内します。

手造り麹を造る様子

「手造り」と呼ばれる理由


焼酎づくりは、まず「麹づくり」から始まります。蒸したお米に麹菌をふりかけ、麹室(こうじむろ)という専用の部屋で育てていきます。

私たちは、小さな木の箱「麹蓋(もろぶた)」を使い、麹と直接向き合いながら、蔵人の五感で細かく調整します。

温度管理を機械に頼らず、人の手で育てる──このようなつくり方だけが「手造り焼酎」と呼ばれます。

手造り麹を造る様子 盛り方、積み方にも理由があります

麹の“かたち”には、理由がある

焼酎づくりに使う麹は、220枚もの麹蓋(もろぶた)で育てられます。蔵人は一枚ずつ丁寧に向き合い、麹の成長に合わせて「盛り方」を変えていきます。

最初は温度をしっかり上げるために、厚く盛る。
温度が一定温度まであがったら、真ん中をくぼませてドーナツ型に盛る。
最後は、熱を逃がし酸素を行きわたらせるために、平らに整える。

この形の変化こそが、麹と対話しながら育てている証。経験豊かな蔵人ほど、形を変えるのが早く正確です。

手造り麹を造る様子

積み重ねにも、技がある

麹蓋の積み方にも、実は大切な意味があります。

温度を高めたいときは、縦に整然と積む「棒積み」。
逆に温度を抑えたいときは、隙間を空けて「桟切り」。
酸素をしっかり届けたいときは、風通しのよい「レンガ積み」。

220枚の麹蓋すべてに、蔵人が目を配り、手をかけて。細やかな判断の積み重ねが、「いつもの一杯」の味を造ります。

手造り麹から生まれる一杯

手造り麹の芋焼酎「青潮」

手造り青潮 ~王道の味わい~

手造り麹に、鹿児島県産さつま芋・コガネセンガンをあわせて、全量かめ壺で仕込みました。

さつま芋の甘味が感じられる味わいは、炭酸割り、水割り、ロック、お湯割り、どんな呑み方でも美味しくいただける、まさに王道の風味です。

同じ「手造り麹」の、”野海棠”との味比べもおすすめです。

手造り麹から生まれる芋焼酎「初取(はつど)り野海棠」

初取り野海棠 ~”野海棠”の希少濃縮~

手造り麹、木桶仕込み、木樽蒸留で仕込む”野海棠”。その蒸留時に、初めて出てくる「初取り」だけを集め、焼酎の旨味を濃縮しました。

ロックもおすすめですが、アルコール度数44度と高いので、家庭用冷凍庫で瓶ごと冷やしても凍りません。

キンキンに冷やして、トロ~ンとなったところを、少しづつ楽しむのもおすすめです。

また、蔵は焼酎づくりの真っ最中(2025年は、8月~1月頃までの予定)で、さつまいもや、お米を蒸す香りや、もろみの発酵の完熟果実のような甘い良い香りが漂います。蔵人も動き回っていて、活気がありますよ。お近くにお越しの際は、ぜひ蔵見学にお越しください。


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