手造り麹・木桶仕込み・木樽蒸留・洞窟貯蔵で造る究極の芋焼酎

芋焼酎に使われるさつま芋の品種

こんにちは。鹿児島県の藺牟田(いむた)池県立自然公園ふもとで、手造り麹・木桶仕込み・木樽蒸留・洞窟貯蔵で造る究極の芋焼酎づくりに挑戦しています、焼酎蔵の祁答院蒸溜所(けどういんじょうりゅうしょ)です。

さて、芋焼酎に使われる「さつまいも」には、どんなものがあるかご存じでしょうか?

芋焼酎の味や香りは、どんな「さつまいもの種類」を使っているかによっても、変わってくるのですが、あまり知られていないようです。そこで、今回は、芋焼酎に使用される「さつまいも」について、ご案内いたします。

芋焼酎 お湯割りイメージ

大きく4種類に分けられる

焼酎に使われるさつまいもは、まず、大きく4種類の系統に分かれます。
「白芋系」「赤芋系」「紫芋系」「橙(だいだい)系」です。

白芋系

見た目ですが、皮が白色、身の色も白~黄色のさつまいもです。

鹿児島の芋焼酎に使われる代表格のさつまいもは、「黄金千貫(こがねせんがん)
という品種で白芋系にあたります。

白芋系 黄金千貫コガネセンガン

青果用にはあまり流通しないので、普段あまり見かけることはありませんが、
蒸すとホクホクとした食感で、ほどよい甘みがおいしく、芋焼酎にすると豊富なでんぷんから、
ふくよかな香りとキレのあるおいしい焼酎ができると、昔から使われてきました。

昔ながらの芋焼酎がお好きな方は、この黄金千貫で仕込んだ焼酎を選ばれることが多いようです。

祁答院蒸溜所では、白系「黄金千貫」で造った芋焼酎は、芋焼酎「野海棠」、「手造り青潮」、
「日は昇る」「木々の目覚め」です。

紫芋系

皮も、身も深い赤紫色をしたさつまいもです。

濃い紫色は、抗酸化作用のポリフェノールの一種「アントシアニン」を多く含んでいるためです。
甘さが少ない品種が多く、お菓子などの色素材のために加工用に使われることが多いです。
「アヤムラサキ」や「ムラサキマサリ」「エイムラサキ」などの品種があります。

紫芋

紫芋で焼酎を造ると、赤ワインのようなヨーグルト系で、フルーティな香りの芋焼酎になります。

祁答院蒸溜所では、下記の、「野海棠・赤」、「野海棠ムラサキMasari」、「野海棠いざなう」がこの「紫芋」を使っています。

赤芋系

皮が赤く、身の色が黄色~白色のさつまいもです。

「紅さつま」「紅はるか」など、スーパーマーケットや八百屋さんでもよく見かけるため、
消費者にとって、一番親しみのあるイメージのさつまいもかと思います。
加熱すると甘さが強まりおいしいため、蒸し芋、焼き芋にしても人気ですね。


華やかな香りとすっきりした甘さの芋焼酎になります。
蔵元によっては「紅芋」とも表現されるようです。

芋焼酎Otome Tsubaki(おとめつばき)

橙(だいだい)芋系

中身が橙(だいだい)色やオレンジ色をした、さつまいもです。
ニンジンに多く含まれるカロテンを多く含むことから、きれいなオレンジ色をしています。

品種としては、「ハマコマチ」「玉茜」「安納芋」などがあります。
加熱して食べると、水分が多く、しっとりした食感でおいしくいただけます。

焼酎に仕込むと、βカロテンが変化して、紅茶のような香り、南国果実、マスカットのような香りに!

そして、穏やかな甘さの芋焼酎になります。

祁答院蒸溜所では、「甑島小町(こしきしまこまち)」が、この橙芋系のオレンジ色をしたさつまいも「ハマコマチ」を使った芋焼酎です。

芋焼酎に使うさつまいもは、実は本当に、たくさんの種類、品種があります。
自分が好きな芋焼酎のさつまいもの「系統」「品種」は何なのかを知ると、焼酎選びが、もっと楽しくなりそうですね(^▽^)/


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鹿児島の森と湖と温泉の町より~祁答院蒸溜所(けどういんじょうりゅうしょ)~